しみ・しわの改善、脱毛などのレーザー治療|さぎのみや皮膚科クリニック 鷺ノ宮 下井草 中村橋 都立家政 ニキビ アトピー性皮膚炎 レーザー脱毛 しみ・しわ治療

鷺ノ宮 中村橋 皮膚科 小児皮膚科 美容皮膚科 さぎのみや皮膚科クリニック

鷺ノ宮 中村橋 皮膚科のさぎのみや皮膚科クリニックの電話番号は03-5327-3013です。

レーザー治療について

レーザーとは

レーザーとは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationという言葉の頭文字を連ねてできた言葉であり、光を増幅したものであり、単一波長のものをさします。生体に及ぼす光の作用の1つに光熱作用があり、これは吸収された光が熱に変換されて様々な組織に影響を与えるというものです。レーザー治療とはレーザー光の光熱作用を利用した治療のことであり、皮膚科の分野においても様々なことに用いられています。

代表としてメラニンの皮膚沈着による色素性皮膚病変である“しみ”や“あざ”の治療、血管腫の治療、レーザー脱毛、組織を蒸散させるレーザーメス、最近ではリジュビネーションと言われる皮膚の若返り治療などに用いられています。

SP理論について

レーザー治療が発展したのは1983年にAndersonによりSP理論(selective photothermolysis)が提唱されてからのことです。

SP理論とはレーザー光に、以下の3つの条件を適切に定めることにより、周囲の障害を最小限にして特定の色素病変のみを選択的に破壊できるというものです。

  • ①波長  ②照射時間  ③照射エネルギー

まずこの3つの要素について説明します。

①波長

光には波長というものがあり、それぞれの色によって吸収される波長が異なります。
通常の可視光線は様々な波長の光が含まれていますが、私たちがものを見て“色”を感じるのは、そのものに吸収されなかった波長の光が反射して、目の網膜に刺激を与えるからです。

ある物質に対してその色に吸収される波長をもった光を照射すると、そのエネルギーは光熱作用により大部分が熱エネルギーに変換され、吸収した物質の温度が上昇し、その後時間とともに熱の拡散が起こり、周囲の組織と熱の平衡状態となり、この際にその物質や周囲の組織に熱傷害を与えます。

色素性皮膚病変である“しみ”や“あざ”、血管腫の治療を考える場合、病変部皮膚の色調の変化をもたらしているものは色素性疾患ではメラニン、血管腫ではヘモグロビンです。つまり、レーザー治療ではこれらの構造物をターゲットとして考え、ターゲットの色に吸収される波長をもったレーザー光を照射することでターゲットを破壊することができるのです。レーザー光は単一波長であるため、このような治療が可能になります。


※画像をクリックで拡大

各構造物がどの波長の光をどのくらい吸収するかをグラフにしたものがあり、分光吸収曲線といいます。(図1)。
このグラフを利用して、あるターゲットの構造物に吸収されやすく、それ以外のものには吸収されにくい波長を選ぶことで、ターゲットのみに傷害を与えることができる波長が決まってくることになります。

また、波長は光の深達度に関わってきます。波長が長い光ほど深部にまで届きます。
治療においては、ターゲットの部位までレーザー光が届かなければ効果も期待できません。


※画像をクリックで拡大


②照射時間(パルス幅)

ターゲットとなる構造物に吸収されるレーザー光を照射しただけでは、照射し続けることにより、吸収された熱エネルギーがどんどん周囲の組織にも拡散して、ターゲット以外の周囲の細胞・組織にも熱傷害が及ぶことになります。
これを防ぐためには熱エネルギーの拡散をターゲットに限局させる必要があります。ここで登場するのが熱緩和時間(thermal relaxation time)の概念で、これはターゲットに吸収された熱の半分が周囲の組織に拡散するのにかかる時間のことです。
これよりも短い時間内に照射を終了すれば、拡散による周囲組織への熱傷害を最小限にすることができると考えます。よって、連続照射ではなく、飛び飛びの照射方法(=パルス照射)を行う必要があります。パルス照射においてレーザーが連続照射される1回の時間のことをパルス幅といいます。

熱緩和時間はターゲットとなる各構造物によって決まっており、表1のように計算されます。


※画像をクリックで拡大

つまり、細胞レベルの選択的破壊を生じるためにはマイクロ秒レベル、メラノソームのような細胞内器官の選択的破壊を生じるためにはナノ秒(10億分の1秒)レベルというものすごく短いパルス幅の光を照射する必要があるわけです。


③照射エネルギー

この短い照射時間内にターゲットとなる細胞や組織を破壊するためには、充分な高いエネルギーで照射する必要があります。

色素性皮膚病変に対するレーザー機器

色素性病変とは、メラニンの蓄積が原因の“しみ”や“あざ”のことで、老人性色素斑、雀卵斑、遅発性両側性太田母斑様色素斑、太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑、外傷性刺青が含まれます。
①、②でみてきましたように、メラニンをターゲットとするためには、メラニンに吸収されやすく、血管の障害を起こさないためにもヘモグロビンには吸収されにくい波長の光で、パルス幅がナノ秒レベルの光を発振できるレーザー機器を用いる必要があります。
このような超短パルスの光を発振できるレーザーのことをQスイッチレーザー(Quality-switched Laser)と言います。

現在、色素性病変専用に販売されているQスイッチレーザーは3種類あり、以下のようなパラメーターをもっています。
いずれも色素性病変に対する効果は高いですが、波長やパルス幅が異なるため全く同じではありません。
また、保険適用がある機器とない機器があります。

当院で使用しているQスイッチアレックスレーザーは波長755nmでパルス幅50nsecで、真皮内底部のメラニンでも破壊することができます。
また、照射スピードが5ショット/秒まで可能であり、照射口径も2、3、4mmと選択できることも特徴です。
また、遅発性両側性太田母斑様色素斑、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性刺青に対して保険適用があります。


※画像をクリックで拡大

  • インターネットでの自動受付・順番確認のご案内
診療科目
保険診療
一般皮膚科
小児皮膚科
皮膚小手術
自由診療
美容皮膚科
その他の自由診療
費用について
症例写真