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ニキビ(尋常性ざ瘡)

ニキビはほとんどの人が経験する皮膚疾患であり、主に顔面にできるために悩まされることも多いと思います。放置しても治ることが多いですが、時間のかかる場合や、次々と新しいニキビが出てくる場合や、治り方によってはニキビ痕が残ることもあり、厄介のこともあります。

ここでは、ニキビがどのような皮膚疾患で、どのような原因でできてくるかを理解したうえで、日々のニキビケアや病院でどのような治療ができるのかを理解していただければと思います。

ニキビとはどんな病気か?

「ニキビ」とは10~30歳代の青年期の男女にみられる、顔面、上背部、前胸部などの脂漏部位によくみられる、毛穴に一致した炎症性の丘疹、膿疱、増悪すると、嚢腫や結節を形成する慢性の炎症性疾患です。

初期には“面皰”(めんぽう、コメド)と言われる毛穴に角栓が形成されることから始まります。
この面皰にも種類があり、微小面皰と言われる見た目ではほとんどわからないレベルのものから、閉鎖面皰(いわゆる「白ニキビ」と言われ、毛包脂腺管内に角質様物質が充満したもので、白色調のプツっとしたできもの)、開放面皰(いわゆる「黒ニキビ」と言われ、毛包が開口して内部に黒色調の酸化した角質様物質がみえるもの)に分類されます。

ニキビのできる場所には、正常に見えてもすでに微小面皰が存在しており、またこの微小面皰の数がニキビの重症度に比例していると言われます。
そして、これら面皰を足掛かりに炎症が起こって、周囲の正常毛包に波及すると、次の段階の炎症性ざ瘡(いわゆる“赤ニキビ” )となり、臨床的にも赤い丘疹や膿疱に変化します。

みなさんがニキビを気になりだすのはこの炎症をもった赤ニキビが現れたときが多いのでないかと思われます。

さらに炎症が真皮や皮下脂肪まで深くなると膿瘍や、炎症を何度も繰り返していると硬い結節といわれる状態となります。
通常、様々な段階のニキビが混在することが多く、これがニキビの特徴でもあります。


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一般的なニキビの経過としましては、表皮内の浅い炎症性ざ瘡では放置しても1週間~10日くらいで治ることが多いですが、深いものでは消退するまでに数週間かかることもあります。
また、炎症が強い場合には軽快後に虫食い状の浅い陥凹(pitted acne scar)や盛り上がった肥厚性瘢痕を残すことがあります。


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また、その他の特殊なにきびとして、新生児ざ瘡(生後2週間~3ヶ月くらいに一過性にみられるにきびで、母体由来の性ホルモンが原因)、集簇性ざ瘡(ニキビの重症型で、膿瘍、結節が多発してつながった状態で、体質によるところもあり)、ステロイドざ瘡(ステロイド内服薬や外用剤の継続使用により発生してくる)、薬剤性ざ瘡などがあります。

ニキビができる原因とは? -そのメカニズムについて-

ニキビのメカニズムを理解するためには、まず毛穴と皮脂腺の構造を理解する必要があります。

毛の皮膚に埋まっている部分のことを毛包といい、毛穴の出口の部分を毛包開口部といいます。
皮脂腺は皮脂を分泌する器官ですが、その出口は毛包の上部に開口しており、脂腺開口部より上部の毛包の部分を毛包漏斗部といいます。

発達した脂腺が多く集まった場所を脂漏部位といいます。脂漏部位は、頭皮、顔面(前額、眉間、鼻翼などのいわゆるTゾーン)、胸骨部、肩甲骨部、腋窩部などで、これらはニキビのできやすい部位と一致します。


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ここで、ニキビの発症因子として、次の3つが重要です。

  • Ⅰ:ホルモンバランスによる皮脂の過剰産生(内分泌因子)
  • Ⅱ:毛包開口部の角化
  • Ⅲ:細菌感染(p.acnes)

まず、Ⅰのホルモンバランスですが、重要なのは副腎由来の血中のアンドロゲン(男性ホルモン)です。

皮脂腺の皮脂分泌はこのアンドロゲンによるコントロールを受けており、男性も女性も思春期~20歳頃が皮脂分泌のピークとなります。
これは思春期頃からニキビが増悪してくることに対応しています。

また、生理前に増悪することが多いのは、生理前に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)がアンドロゲン様作用をもつことや、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌低下によってアンドロゲン作用が優位になることが原因と考えられます。

その後、血中のアンドロゲン濃度はほぼ一定となり、女性では40歳頃、男性では50歳ころから徐々に減少していきます。
このアンドロゲンによる皮脂の過剰分泌、その組成、分解産物などがⅡの角化やⅢの細菌感染につながっていきます。

次にⅡですが、皮脂が皮膚の常在細菌によって分解され遊離脂肪酸が産生されると、これが毛包の出口を刺激して毛包漏斗部の角化を引き起こします。
この結果、毛包開口部が狭くなり、この状態が①にもでてきたニキビの前段階である「微小面皰」です。
出口が狭くなったことで毛包内に皮脂がさらに貯留し、細菌などと混じってニキビ特有の角質様構造物を形成します。これに、体質や不潔など因子が加わり、毛穴が完全につまってしまった状態が“面皰”です。

最後にⅢですが、毛包内に常在しているアクネ桿菌(p.acnes)が最もニキビの炎症に関わっていると考えられます。
アクネ桿菌は様々な細胞外酵素を産生しますが、中でもリパーゼは重要な病因と考えられています。リパーゼは皮脂を分解して遊離脂肪酸を生成して、これが毛包破壊などの炎症に関わっていると考えられます。

ただし、アクネ桿菌によってニキビの病因、炎症のすべてを説明できるわけではなく、これがニキビが単なる表在性の皮膚感染症とは区別される所以でもあります。


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病院でのにきびの治療法とは?

上記で見てきましたように、ニキビといっても様々な段階があり、それぞれの段階に応じた治療が必要となります。つまり、“面皰”(ニキビの初期段階で、まだ炎症のない状態)と炎症のある“赤ニキビ”に分けて考える必要があります。

まず面皰ですが、面皰の本体は「毛包開口部の角質様物質によるつまり」ですので、この毛穴のつまりをとる抗面皰作用をもつ薬剤として、ビタミンA誘導体のレチノイドの一種であるアダパレンや、酸化剤の一種である過酸化ベンゾイル(BPO)の外用を用います。これらの外用剤は角質を剥離する作用があり、外用ピーリング剤と言われるものです。

次に赤ニキビですが、この炎症反応に深く関わっているアクネ桿菌をターゲットとした治療が一般的ですが、細菌そのものに対する抗菌作用と炎症に対する抗炎症作用に分けて考えます。抗菌作用を持つ薬剤は抗生物質が一般的ですが、クリンダマイシンやナジフロキサシンの外用を用います。また、前述した過酸化ベンゾイル(BPO)は抗生物質としての作用ではなく、分解物のフリーラジカルによる抗菌作用をもち合わせています。外用抗生物質の弱点として、長期間の使用による耐性菌の出現の可能性がありますが、抗生物質ではない過酸化ベンゾイルでは耐性菌の出現がないというメリットがあります。

また、抗炎症作用を併せ持つ抗生物質としてはテトラサイクリン系のミノサイクリン、ドキシサイクリンやマクロライド系のロキシスロマイシン、クラリスロマイシンの内服薬があり、中等度以上の炎症性ざ瘡に用いられます。殺菌作用の強い抗生物質としてペネム系のファロペネムやニューキノロン系の内服薬を用いることもあります。抗生物質の内服は高い効果が期待できますが、反応が乏しいこともあり、その原因として>薬剤耐性のアクネ桿菌の増加や、病変部の薬剤濃度が上がらないことなどが考えられます。この場合は他の治療の選択肢が少なく、保険外治療の併用を考えることもあります。

また、脂腺からの皮脂の分泌を減らす目的で、各種ビタミン剤や、体質改善目的で漢方治療を併用することもよくあります。

以上が現在、本邦で主に行われている保険治療です。(ニキビ治療ガイドライン参照)
本邦のざ瘡治療は海外と比べて選択肢が少ないという点で遅れていると言われてきましたが、近年新しい外用剤が処方できるようになったため、少し状況がましになった感じがあります。なお、現在も治験段階の薬剤もあり、今後はさらに保険治療における選択肢が増えてくることが予想されます。

また、保険外治療としてはケミカルピーリング抗アンドロゲン治療や殺菌目的の光線治療などがあります。

当院では保険治療はもちろんですが、効果が乏しい場合は保険外治療として顔面全体のピーリングとともに、脂性肌、質感改善もねらったケミカルピーリング、毛包に付属する脂腺の破壊や殺菌効果をねらったロングパルスアレックスレーザーによるレーザー・フェイシャル、皮脂減少や過酸化脂質への変換抑制をねらったビタミンCやトラネキサム酸のイオン導入なども積極的に併用して、ニキビの改善に取り組んでいます。


尋常性ざ瘡の治療ガイドライン(日本皮膚科学会)
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家でできるニキビのケア

ニキビは慢性の炎症疾患であり、普段からのセルフケアが重要であることは言うまでもありません。ここでは、ニキビを悪化させないための日常生活上の注意点と、スキンケアについて考えたいと思います。

Ⅰ.日常生活において注意すべきこと

みなさんも夜ふかしなど不規則な生活や乱れた食生活をした後や、職場・学校環境が変わった後などにニキビが悪化した経験があるのではないでしょうか。この辺りは様々な俗説も多く、何が本当なのか難しいところですが、実際のところ医学的には食事やストレスとニキビの直接的な関係が示されたことはありません。睡眠時間の減少とニキビの増悪は報告がありますが、この辺りは医学的に証明するのも困難だと思われます。結局は、ストレスを感じることでニキビをいじってしまったり、睡眠時間が減ったりして間接的に関わっている可能性もあります。

いずれにせよ、規則正しい生活リズムバランスのとれた食事などはニキビだけに関わらず、健康を維持するために大切なことですので、心掛けるにこしたことはないと思います。

Ⅱ.日常におけるスキンケア

ここでは洗顔お化粧について考えたいと思います。

洗顔
洗顔の基本は1日2回、低刺激性の洗顔料でやさしく洗顔し、こすらずにタオルで水分をふきとることです。洗顔で皮脂を十分取り除くことが必要ですが、こすることは炎症の悪化につながります。洗顔料の形状による機能の差はありませんが、顔面の泡立てるよりも手のひらで良く泡立ててから、泡を転がすようにして洗うようにします。

また、水で洗顔料をしっかり洗い流すことも重要です。なお、「敏感肌用」というのは乾燥肌用であることが多く、皮脂の除去が十分ではない場合が多いので、注意が必要です。
お化粧
まず化粧水・美容液・乳液などの基礎化粧品についてですが、ニキビの患者様でも表皮のバリア機能補強のために最低限化粧水は用いるべきです。

化粧水はパッティングはやめて、手のひら全体で押さえるようにしてなじませるのが良いと思います。また、美容液、乳液はヒアルロン酸などの保湿成分が含まれたものを用います。

次にメークアップですが、昔は「ニキビの部位には化粧をしないように」というような指導をしていた時代もあるようですが、今の時代なかなかそういうわけにもいきません。できるだけニキビによるストレスを減らして、満足度を高めるためにも、ニキビを悪化させないメークアップの指導が必要です。

まずファンデーションについては油分の少ないパウダータイプがおすすめで、リキッドタイプは毛包を閉塞させるため避けるべきです。皮脂の多い目や鼻や口の周りはできるだけ薄くぬります。コンシーラーで隠すことはできるだけ避けるほうが良いのですが、どうしても気になるときは最低限の量でニキビの色味をカバーします。

次にアイメイクや口紅などのポイントメークアップが重要です。これを積極的に行うことで目や口に視線をそらす効果があるので、結果的にニキビを目立たなくさせます。

ニキビの患者様が使用する化粧品の全体的な注意点としては、低刺激、油分の少ないものを選ぶことが大切です。

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