• ダーマペン4を用いたマイクロニードリング療法とは？
• 「ダーマペン4」のよい適応について
• 導入する薬剤と効果について（オプションメニュー）
  ・CLR ローション　・Retinal Active
  ・PRX-T33（ヴェルベットスキン）　　・ダームエデンPRO
  ・ネオファウンド　・リジュランスキンブースター
  ・エクソヒーラーP198
• 施術の流れ
• よくある質問、注意事項
• 費用について

ダーマペンはEquipmed社（オーストラリア）が開発した医療機器で、極細針の長さと速度を電動でコントロールし、皮膚に微細な穴を無数に開けることで皮膚の創傷治癒効果（修復機能）を高め、コラーゲンやエラスチンなどの増生を促し、肌質や瘢痕を改善させていく治療を行います。

ダーマペン4を用いたマイクロニードリング療法とは？

ダーマペンの先端のチップには16本の33Gの微細針が装着されており、これが毎秒120回転することで、1秒間に1920個の小孔を皮膚に作成することができます。

また、針の長さを0.2mm～3mmまで変動させることができ、施術目的や部位にあわせて調整することができます。
基本的な作用機序としては、皮膚内部に損傷を与え、その創傷治癒過程で成長因子の産生や線維芽細胞の増殖が起こり、これによって真皮内の膠原繊維（コラーゲン）や、弾性繊維（エラスチン）の増生、再構築を促進し、肌質改善効果を引き出します。

また、ダーマペンの特徴として、施術目的に合わせて様々な薬液製剤を組み合わせて皮膚の 内部（表皮、真皮層）に導入することで、さらなる相乗効果を得ることができます。

ダウンタイムや出血に関しては針の長さによって変わってきますが、施術の目的や各個人の肌質や回数によって調整いたします。

「ダーマペン4」のよい適応について

ダーマペンは針の長さを変化させることで、表皮～皮下組織レベルの様々な皮膚のトラブルにアプローチすることができます。

導入する薬剤と効果について（オプションメニュー）

当院ではHyla Activeを用いたスタンダード施術の他、以下のオプションメニューをご用意しております。
スタンダード施術のみでもお肌の質感改善はありますが、薬剤を施術に併用することで皮膚内部に薬剤を導入することができるため、さらなる効果を引きだすことができます。
以下、ダーマペンで導入可能な薬剤と主な効果をまとめました。
（各薬剤の枠をクリックすると詳細ページにリンクします。）

まずは、ダーマペン公認製剤である「CLRローション」と「Retinal Active」です。

■CLRローション
「CLRローション」はサリチル酸やナイアシンアミドなど毛穴に詰まる過剰な皮脂を抑制する成分が配合されており、お肌に潤いを与え皮脂バランスを整え、ニキビができにくい状態にする肌質改善ローションです。自宅での肌質改善ローションとしても使用可能です。

■Retinal Active（レチナール アクティブ）
「Retinal Active」は若返り効果のあるビタミンAの1種「レチンアルデヒド」と抗酸化剤である「ビタミンE」が配合されており、日光や加齢による肌ダメージを抑制し、皮膚細胞再生を調節して小じわや傷跡や肌の衰えを目立たなくさせる作用があります。自宅でのナイトクリームとしても使用できます。

次は、ダーマペンとの併用が有名な「PRX-T33（マッサージピール）」です。

■PRX-T33（マッサージピール）
「PRX-T33」は強力なピーリング作用のあるTCA（トリクロロ酢酸）を高濃度で含有し、また低濃度で含まれる「過酸化水素」と互いに作用を調節して角化細胞成長因子を活性化、真皮の線維芽細胞を活性化することによりコラーゲン生成を促し、肌質改善効果を発揮します。
美白成分である「コウジ酸」も配合されています。
本剤をダーマペンのニードル施術で併用する方法は「ヴェルヴェットスキン」と呼ばれています。また、ケミカルピーリング製剤としてお肌に擦り込む施術は「マッサージピール」と呼ばれています。

次は、「肝斑」を含むお顔のしみやくすみの改善、美白効果が期待できる製剤です。

■ダームエデンPRO

有効成分として、高純度のナイアシンアミド、トラネキサム酸、ビタミンEが配合された製剤です。いずれも美白、メラニン抑制作用があり、お顔のしみ、くすみ、炎症後の色素沈着、肝斑の改善効果があります。お顔だけでなく、首回り、デコルテ、手の甲にも使用できます

次は、多数のアンチエイジング成分を詰め込んだイタリア製の若返り注射製剤「ネオファウンド」です。「ネオ注射」として有名です。
「水光注射」による注入でも使用しますが、ダーマペンでも併用可能です。

■ネオファウンド

抗酸化成分、美白成分、抗しわ成分、アミノ酸などの多種類の若返り効果のある有効成分がミックスされたECM製剤で、「ネオ注射」と呼ばれている製剤です。
抗酸化作用、メラニン抑制作用による美白、トーンアップ効果、抗炎症作用による赤み、赤ら 顔、ニキビ跡の赤みの改善、コラーゲン、エラスチン増生によるしわ・ハリの改善、弾力アップ、ヒアルロン酸の保水力によるお肌のうるおい感アップなど様々なアンチエイジングの効果が期待できます。

以下は、高度な技術を用いて作られた製剤です。

まずは、「リジュラン スキンブースター」です。「リジュラン」はサケのDNAから抽出された成分PN（ポリヌクレオチド）を主成分とする皮膚の自己再生力活性化による若返り作用をもつ製剤で、「サーモン注射」として有名です。注射剤だけでなく、化粧品としても販売されており、シリーズ化されています。

■リジュラン スキンブースター
「リジュラン スキンブースター」は「リジュラン」をダーマペンのニードル施術用に改良された製剤で、サーモンのDNAより抽出されたc-PDRN（ポリデオキシヌクレオチド）にアミノ酸が配合されたECM製剤です。
ダメージを受けた皮膚の生物学的状態を改善することで、「若いころの皮膚を取り戻す」注入剤です。

最後に、最近話題の「エクソソーム」の製剤です。
エクソソームは各細胞が分泌する他の細胞との情報伝達に関わる物質で、細胞の再生、老化にも関係することがわかってきました。これを皮膚の細胞のアンチエイジング目的に開発されたものが、アンチエイジング用のエクソソーム製剤です。

■エクソヒーラーP198
エクソソームにも様々な細胞由来の製剤がありますが、「エクソヒーラー」は0歳児の最も新鮮な臍帯血幹細胞由来のエクソソームです。
さらに、細胞の成長、分化に必要な6種類の成長因子が含まれています。この中でも特に重要 とされるGDF11は「若返り因子」とも呼ばれる成長分化因子の一種で、他のエクソソーム製剤に比べて、約60倍含有されています。お顔のキメ、ハリ、弾力、赤み、毛穴、ニキビなど様々な改善効果が期待できます。

製剤についてより詳しい説明は、薬剤導入治療のページを参照ください。

施術の流れ

まずは一度来院されて、カウンセリングを行ってから、施術日を決定します。

来院後の流れ

カウンセリング

まずは診察を行い、施術の原理や効果について説明いたします。施術が決定したら、同意書に署名をいただきます。
その後、施術日を決めていただきます。

洗顔

（以下、施術日）
洗顔をしていただき、お化粧、油分を落としていただきます。

麻酔

クリームの麻酔を塗布します。
その後、約30分待っていただいてから施術に入ります。

施術

専用の薬液製剤を使用しながら施術を行います。

アフターケア

施術終了後、鎮静目的のマスクパックを行います。
その後、保湿とUVのケアをしていただいて、帰宅します。

よくある質問、注意事項

・痛みはありますか？

直接針を皮膚に挿入するため、そのまま施術を行うと痛みを伴います。そのため、
必ずクリームによる表面麻酔を行います。
表面麻酔を行えば、個人差はありますが、通常は許容範囲内の痛みに落ち着きます。

・出血はありますか？

出血するかどうかや、出血のレベルは施術を行う際の針の長さで決まってきます。
施術の目的により調整しますが、真皮層以下に原因のある毛穴、ニキビ痕、小じわ、タイトニング、リフトアップ、傷跡などの改善目的の場合は逆に点状出血レベルの出血は起こす必要があります。流れ出るような出血を起こすことはありません。

・日常生活に支障はありますか？（ダウンタイム）

施術直後は、発赤がでます。施術後12時間は洗顔、お化粧は控えていただきます。通常、2～3日で発赤や針穴の赤みは消退します。その後、剥離（皮むけ）が起こりますが、数日間で消退します。全体で約1週間前後のダウンタイムとなります。

・施術後の経過について

リフトアップ感や引き締め感は施術直後でも効果は感じられますが、ニキビ痕や毛穴やしわに対する効果は、真皮層のコラーゲンの増生やリモデリングが起きることで発現するため、少し時間が経ってから期待できます。効果を維持、継続させるためには定期的に施術を行うことをお勧めしています。

・施術回数、期間について

1回の施術でも効果は期待できますが、より効果を出すためには通常は5回程度の施術をお勧めいたします。施術間隔につきましては、出血がほとんどない場合は2～4週間、出血がみられた場合は4～6週間開けて頂きます。

・他の施術との併用について

他のレーザー機器や高周波治療、ハイフ、ハイドラフェイシャルとの併用も問題ありません。施術の間隔を4週間程度はあけることをおすすめしています。

費用について

※表示はすべて税込価格です。
※当院では自費診療においてクレジットカードのご利用に対応しております。