- 「薬剤導入治療」について
- 導入方法について
- 導入する薬剤について
■主に水光注射・ダーマペンで導入
・ネオファウンド ・リジュランスキンブースター
・エクソヒーラーP198 ・ダームエデンPRO
・スキンボトックス ・ジュベルック
・PRX-T33(マッサージピール) ・Retinal Active
・CLRローション
■主にイオン導入で導入
・ペップビュープラス
・トラネキサム酸ローション ・ビタミンC誘導体ローション
「薬剤導入治療」について
様々な美容効果のある薬剤を皮膚の内部に導入することで、ダメージを受けた皮膚の状態を改善させる治療です。もちろん薬剤を皮膚に塗る(外用する)だけで効果が出れば一番ありがたいのですが、毛穴からの経皮吸収のみですので、その効果はどうしても限定してしまいます。
以前より、薬剤を注射器で皮膚に注入する治療は「メソセラピー」と呼ばれ、施術法の1つとして確立していましたが、近年は導入方法もバリエーションが増え、薬剤も様々な種類が登場して進化しています。光や熱を用いた機器を使用する施術とは全く異なるアプローチ法であり、自然な若返り治療として注目されています。
特に、皮膚表面の表皮層や、直下の真皮層に作用する薬剤を用いて、これらの層の再構築(リモデリング)を促進する治療は、皮膚の再生治療として注目されています。
真皮層の回復は皮膚表面のハリやつや、小じわ、たるみなどお顔全体の若返りに直結します。肌にボリュームやハリ、弾力を取り戻し、自然なリフトアップ効果や額、眉間、目尻などの小じわや目の下のクマなどをふっくら改善していきます。皮脂腺や毛包を正常化させることで、ニキビの改善やAGA、薄毛の改善にもつながります。
導入方法について
薬剤を皮膚の内部に導入する方法は色々ありますが、どれでもOKというわけではありません。
導入する薬剤の性質(分子量や粘度など)や、導入したい皮膚の部位(表皮内、真皮内、皮下組織など)によって変わってきます。また、導入方法によって薬剤の効果や表面麻酔の必要性、侵襲度(痛み)の程度も異なります。
当院では、広範囲の部位への導入の場合は主に水光注射、ダーマペン、エレクトロポレーション、イオン導入による導入を行っております。特定の部位への導入の場合のみ医師の手打ちによる導入も行っております。
■水光注射
スタンプ型の極細注射針が装着されたデバイスを用いて、美容効果のある薬剤を直接皮膚の浅層に広範囲に注入する施術です。
■ダーマペン4
先端のチップに極細の針が多数装着されたペン型デバイスを使って皮膚に無数の小孔を開けることで、創傷治療過程による皮膚の活性化、再構築を促進するとともに、施術時に薬剤を併用することで薬剤を皮膚内部に浸透させる施術です。
■エレクトロポレーション
皮膚表面に電圧をかけることで、表皮の角化層の細胞の接着を一時的に引き離して隙間
(電子孔)を作ることで、様々な薬剤を表皮下の真皮中層レベルまで導入する施術です。
■イオン導入
体表に微弱な電流を流すことによって、外用のみでは皮膚内部に浸透しにくい薬剤をイオン化して、電流に乗せて皮膚の深部(表皮深部~真皮内)へ浸透させる施術です。
使用する薬剤とその効果
使用される薬剤は「スキンブースター」とも呼ばれ、様々な製品があります。
主な製剤として、真皮層の細胞外成分(コラーゲン、エラスチンなどの線維成分やその間を埋める基質)である細胞外マトリックスの増殖に働きかけるECM製剤や、各細胞の成長、分化を促す成長因子製剤、細胞間の情報伝達に関わる物質であるエクソソームを抽出したエクソソーム製剤、抗しわ作用のある製剤、メラニン抑制、美白効果のある製剤などがあります。
中でも、「ジュベルック」はバイオプラスチックとしても重要なPLA(ポリ乳酸)を有効成分 とする強力なコラーゲン増殖作用を持つ製剤で、近年注目が集まっています。
また、「リジュラン スキンブースター」はサーモンのDNAを断片化したPN(ポリヌクレオチド)を有効成分とする注射剤(サーモン注射)をダーマペン導入用に改良した製剤でc-PDRN(ポリデオキシヌクレオチド)を有効成分とする自己細胞活性製剤であり、高度な技術が用いられています。
また、ケアシス専用の「ペップビュープラス」は神経系幹細胞由来の成長因子を多数含み、他施術によってダメージを受けたお肌の早期回復に有用であり、さらに美白成分、抗しわ成分も配合されたプレミアムな製剤です。
当院では以下の薬剤を用意しています。
薬剤についての詳細は、各薬剤名をクリックしてください。